キルミーベイベーの魅力をつたえたい!
大変遅れました!!ごめんなさい!!!!
本記事は、saitamawhitecatさん主催の「まんがタイムきらら Advent Calendar 2021」20日目の記事となる予定でした…。
こんにちは。おるざとと申します。
突然ですが,キルミーベイベーって作品をご存じですか。名前は知ってるって人もいるかもしれません。アニメDVDの初週売り上げが686枚という記録的な大爆死をはじめとした,数多の伝説を生み出した作品なので,ネームバリューだけはいっちょ前にあるんですね。そのせいで,名前だけそこそこ広まっています。
そんなネタとしての話題だけが先行がちなキルミーベイベーですが,実際に見てみるとこれがものすごくおもしろい。後述しますが他には類を見ないような独特な雰囲気を持つ,非常に魅力にあふれた作品なんですね。
そんなキルミーベイベーのよさをいろんな人にもっと知ってほしい,そして広まってほしいと思ってこの記事をかきました。キルミーベイベーをみたことないよって人向けに書いているので,もしもう見たことあったならごめんなさい…(そもそもAdvent Calenderで記事を書くような方々ならとっくに見てたりするのかなぁ)
概要
女子高生の殺し屋・ソーニャ、ソーニャにゴキブリのような生命力でつきまとう同級生・やすな(と神出鬼没な忍者・あぎり)の日常を描いたほのぼのとした学園バイオレンスコメディーである。
pixivからの引用です。ほのぼのとしたバイオレンスってなに!?と思うかもしれませんが,これは登場人物のやすながソーニャにしつこくちょっかいをかけ,それに対してソーニャが技をキメたりナイフで刺そうとするなど手荒く反応するというキルミーベイベーにおける一連の流れのことをあらわしています。
この流れが延々と繰り返されるので,概要としてはこれ以上書くことがありません…。しかし,キルミーベイベーの真髄はストーリーのおもしろさではありません。よさを知ってもらうための前提知識はこれで十分です。
内容についての推しポイント
起承転結がしっかりしてる王道のギャグマンガ
原作が4コママンガなのでまあ当たり前と言えば当たり前ですが,ここまで捻りのない”王道”とも呼べるギャグを通じて笑いを提供してくれる作品はなかなかないと考えています。
キルミーベイベーの4コマは,[前半2コマで話が提起,展開される]→[オチにつながる布石を打って…]→[おもしろいことがおこる] の大枠で進んでいきます。大分ざっくり書いたことも寄与して,体感8割くらいはばっちりこの分類に当てはまるとおもいます。
キルミーベイベーはストーリーのない(アニメだとすこーしだけある)1話完結型の作品ですが,細やかな起承転結が随所にちりばめられたいわば”短編集”のような感じなんですね。ひとつひとつの話が短く,また話同士が関連性に乏しいために続きが気にならないので(悪口?),時間がない人にもオススメです。
勢いで笑わせてくる
ではキルミーベイベーにおける「結」はどのようなものかというと,予想外の展開が来るということはあまりなく,ある程度予想できるようなオチがくることがほとんどです。それゆえ見出しにもある通り勢いでゴリ押してきます。あまりの勢いにつられてこちらも思わず笑ってしまいます。
他にもやすなが桜の木を見に行こうと提案し,それをしぶるソーニャに対して「見に行ってもし感動しなかったら木の下に埋めてもらってもかまわないよ」と豪語した直後に左腕と左足以外の全身を地面に埋められている4コマはあまりに有名です(実はコラ画像ですが…)
独特の中毒性
そんな勢い重視のオチを連発することで,小気味良いテンポの良さが生み出され,キルミーベイベーでしか味わえない中毒性が生まれます。なので見ているうちに,一生この2人の掛け合いを見ていたいという気持ちがわいてきて,またキルミーベイベーを見始めてしまいます。もう内容を知っているのに。
何言ってんだ,と思われるかもしれませんが,これは本当です。私自身まだ見ていなかったときに同じようにキルミーベイベーは中毒性があるということを狂気的に語っている ある記事をみて,「は?そんなわけないだろさすがに」と思った身なので気持ちはわかります。しかし,キルミーベイベーは本当になんかやべえヤツでもはいってんじゃないのかというくらいじわじわと浸食してくるような中毒性で,少しずつ生活に溶け込んできます(ちなみにさっきのはなしは4年前におこったことです)。数年たって内容をほとんど覚えている過去のバックナンバーを見てもつまらなくなるどころか,おもしろさが倍増しているように感じます。これは推測ですが,キルミーベイベーを重ねて視聴・閲覧するにつれて,キルミーベイベーがツボにはハマるのではなく,「ツボがキルミーベイベーになる」んだと思います。あなたも”こっち”にきませんか。
さて,中身の点ではひととおり書ききったので,ここからは主にビジュアルの面での魅力をかいていこうかと思います。
デフォルメされててかわいい
これはまあいろんなきらら系作品に共通することだと思うんですが,この作品はかなりデフォルメされた絵柄で描かれています。キルミーベイベーはきらら系の中でも特に等身が小さく,スーパーデフォルメといっても差し支えないほどなので,ちっちゃくてまるっこい感じの絵柄がすきだぞという人は必見です。
各キャラについての推しポイント
やすながかわいい
本作品の主人公です。彼女がいないと話が始まりません。この愛すべきバカがなにかをすることによってキルミーベイベーは やすなは多彩な表情で,我々を楽しませてくれます。キルミーベイベーの顔とも呼べるキャラクターですね。
そんなやすなは底知れぬ明るさとギャグマンガ特有のタフさ(ギャグマンガ体質ってやつですね)が特徴的です。
何度も煽ったりバカにしたりしてどんなにソーニャにボコボコにされても,次のコマやシーンには全回復してかまわずまとわりついてへこたれずに絡みにいきます。何度やられてもめげるどころか調子に乗ってかまってほしそうにちょっかいをかけてくるのは はっきりいってうざいです。しかし,うざいうざいと思っているうちにいつしか「次はどんなことをしかけてくるのかな」と気になってきます。まさしく典型的なウザかわいい属性といっても過言ではないでしょう。
ソーニャがかわいい
ソーニャは金髪ツインテという見た目からツンデレ属性…かと思いきや,ほっとんどツンしかありません。アニメだとたま~に「あれ,いまデレた?デレたよね?」みたいな瞬間がありますが,マンガだと一切のデレはありません。無慈悲です。
そんなクールなソーニャですが,犬などの動物やオバケ,虫などのベタに女の子がこわがりそうなものが苦手という弱点があります。ふだんキリっとしててかっこいいのに,そういうのはちゃんとこわいというギャップ,めちゃくちゃ良くないですか。
あぎりさんがかわいい
ここまであまり触れていませんが,あぎりさんは紫ロングで間延びしたしゃべり方が特徴的な,どこかつかみどころのない,やすなとソーニャの同級生の忍者です。
なにか困り事が発生した際にふら~っと現れ適当なことをしゃべってその場を去ってしまったり,やすなの悪ふざけにそれとなく乗っかったりと,ある意味一番のムードメーカーとも呼べるかもしれません。しかし,たまに本当に忍者っぽいことをして周り(やすなとソーニャだけだけど)を驚かせることもあります。
彼女の魅力は,ミステリアスでどこか艶っぽい「大人っぽさ」にあります。他のキャラについては「いや~かわいいな~」と思うのに対し,あぎりさんの一挙一動にはなんかドキッとしてしまうことが多いです。なので,呼び捨てるのは気が引けてしまいついつい「さん」をつけてしまいます。
余談ですが,他のキャラクターの胸がマナイータであるのに対して,あぎりさんだけは明らかに意識して大きく描かれています。
没キャラがかわいい
概要にすらでてきていませんが,実はもう1人キャラクターがいます。それがこの「没キャラ」です。没キャラは当初おバカな暗殺者としてソーニャのライバル的な立ち位置に設定されていましたが,主人公やすなもアホの子であったため,バカキャラは2人もいらないということでおバカ要素をやすなに吸収されその名の通り没になりました。
そんな生い立ちも相まっていわゆる不憫属性枠のキャラとして位置づけられています。出番をもぎ取るためやすなやソーニャに挑戦しようとしますが,入れ違いでそもそも出会うことすらできなかったり,やっと発見して挑もうとしてもちょうどやすなたちがこわい被り物をかぶっていた時に出くわしてしまったのでビックリして逃げ帰ってしまうなど,いろいろかわいそうな思いをしています。このどうしようもない不憫さがもういとおしくてたまらないんですね。ほんとうに。
また,声を当てているのが釘宮理恵さんということで,寛解した釘宮病患者さんにはすこし毒かもしれませんね。なおアニメでは没キャラという割にまあまあな頻度で登場しますが,マンガでは単行本の書きおろしにしか登場しません。
キルミーベイベーの魅力を語りました。なんか後半になるにつれて魅力を伝える<自分の好きなところを語る になっちゃった気がしてなりませんが,まあまあそこは妥協ということで。とにかく「キルミーベイベーはずっと見ていられるほどおもしろい作品なんだ」ということが伝わってくれればうれしいです。あわよくばこれを機に見始めていただければ飛び上がってよろこびます。
また,Advent Calenderという季節感が重要なイベントで大層な遅刻をしてしまったこと,お詫び申し上げます。今度からは見切り発車でやるのではなく,記事の準備が出来てから登録しようと思います。迷惑をかけてしまい,大変申し訳ありませんでした,重ねてお詫びいたします。